
2025年6月27日、広告運用者にとって衝撃的なニュースが飛び込んできました。
X(旧Twitter)上での有料広告におけるハッシュタグ使用が全面禁止になったのです。
Elon Musk氏がこの判断の理由として「ハッシュタグはesthetic nightmare(美的悪夢)」と語った通り、広告のビジュアルをよりクリーンに保つという思想が背景にあります。
オーガニック投稿では引き続き使用可能なものの、広告キャンペーンでは即時影響が出ています。
今回は、緊急記事として今後予定されている広告施策を円滑に進めるための対応策を、広告主・広告代理店のマーケティング担当者向けにわかりやすく解説していきたいと思います。
なお、本記事については筆者の見解やネット上での情報も含まれているため、本記事のみを鵜呑みにせず、必ずX広告サポートページまたは公式コミュニティを参照し、常に最新ガイドラインに基づいて運用するようにしてください。
「広告内ハッシュタグ全面禁止」の影響
今回の仕様変更は、主に以下のような機能・APIに直接影響を及ぼしています。
#Advertising APIを利用した広告
クリエイティブJSONでtextやhashtagsに#が含まれると、広告が停止または審査NGになります。
#Conversation Button
ボタン設計時にプリセット文言内に#を含むと、承認されず広告配信ができなくなる可能性が非常に高くなっています。
また、6月27日以前に作成された既存キャンペーンは現時点では有効とされるものの、今後いつ無効化されてもおかしくない状況です。すべての広告主が早急な見直しを求められているのが現状です。
緊急初期対応>今やるべき3つのこと
まずは、混乱を最小限に抑えるために、以下の初動対応を迅速に行いましょう。
① 広告配信状況の確認
Ads ManagerまたはAPIログを確認し、ハッシュタグを使用している広告が停止されていないかをチェック。
配信中の広告にエラーが出ていれば、即時停止を検討しましょう。
② 社内関係者への即時連携
マーケティング部門にとどまらず、法務、クリエイティブ、開発チームに情報を共有し、組織横断での対応体制を整えます。
③ 暫定報告資料の作成
キャンペーンごとに下記をまとめたシートを用意し、社内報告やクライアント共有に備えましょう。
発生日:2025年6月27日
対象:API・Conversation Buttonを含むすべてのハッシュタグ付き広告
リスク:UGCの減少、CTRの悪化、ブランド露出の低下
対応:代替クリエイティブの作成と再申請スケジュール策定
オーガニックとの分離運用>今こそ広告設計の見直しを
多くの企業では、広告からオーガニック投稿へUGC(ユーザー生成コンテンツ)を誘導する目的で、ハッシュタグを戦略的に使ってきました。
しかし今回の変更により、広告とオーガニックを切り離して考える必要があります。
#広告文の修正
テキスト広告:ハッシュタグを削除し、「詳しくはこちら」などのCTAに置き換え、アクションを明確化。
画像付き広告:テキストからは#を除外し、必要があれば画像内にハッシュタグを挿入して視覚訴求を維持。
#画像内タグ活用の注意点
画像に埋め込んだ#については、現時点では広告審査を通過するケースが多いですが、Xのガイドライン次第では将来的にNGとなる可能性もあるため注意が必要です。
顧客・社内への透明な説明と信頼の再構築
仕様変更によって広告が停止した場合、クライアントや社内からの不安の声が高まるのは避けられません。そこで重要なのは、「迅速かつ誠実な対応」です。
即時報告:「Xの仕様変更による一時停止」である旨を正確に伝え、責任ある姿勢を示します。
再入稿の見通し共有:「2営業日以内にハッシュタグを除いた広告で再申請予定」と具体的に伝えましょう。
FAQや資料整備:「#を画像内に使っていいの?」「APIでの再申請方法は?」といったよくある質問に答えるドキュメントも用意を。
再発防止のために>社内体制と運用ルールを見直す
このような突然の仕様変更に対応できるよう、今後のために体制を強化する必要があります。
SNSポリシー監視担当の設置:Xを含む主要プラットフォームのポリシー変更をチェックし、Slackや週次会議で共有。
審査バリエーションの準備:複数の広告バージョン(テキスト無#/画像内#など)を常に用意し、柔軟に差し替えられる体制を構築。
社内教育とナレッジ蓄積:過去のトラブル事例を「インシデントDB」にまとめ、次世代メンバーの育成にも活用。
これからの広告戦略>ハッシュタグが使えないなら、どう魅せる?
一時的な対応だけでなく、中長期的な視点で次の打ち手を用意することも重要です。
#ハッシュタグなしでも勝てるクリエイティブ設計
動画やカルーセルの活用:ハッシュタグに頼らずとも情報が伝わるフォーマットへ。
強力なCTA文言の導入:たとえば「いますぐ見る」「〇〇で体験しよう」など行動喚起に焦点を当てる。
ターゲティング強化:#による拡散が制限される分、AIや類似オーディエンス活用で精度を上げる。
#UGC誘導はオーガニックで支援
広告ではなくオーガニック投稿で#を活用し、UGCを誘発。
LPやステッカー配布で参加インセンティブを設けることで、ユーザー参加を促す。
最後に:変化への適応こそがマーケターの使命
広告の世界では、こうしたプラットフォーム起因のルール変更が今後も続くと考えられます。
しかし、それにどう対応するかがブランドの信頼にも、施策の成果にも直結します。
透明性ある行動、スピーディな初動、そして柔軟なアイデア。
この3つを軸に、変化を恐れず前を向いて進んでいきましょう。
なお、冒頭にも述べましたが本件に関する最新情報は本記事のみを鵜呑みにせず、必ずX広告サポートページまたは公式コミュニティを参照し、常に最新ガイドラインに基づいて運用してください。今後の仕様変更にも備え、定期的な広告勉強会・ポリシー演習をおすすめします。不明点があれば、Xのヘルプデスクへの問い合わせも併せて行いましょう。


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