コロナが収束のフェーズに入った2023年頃から人々の屋外行動も増え、またインバウンドの回復の影響もあって徐々に屋外広告(OOH)市場にも拡大の兆しが見られています。そこで今回はそのような背景も手伝って従来のOOHからさらに進化したデジタル屋外広告(DOOH)について取り上げてみたいと思います。
DOOHとは?
DOOH(Digital Out-of-Home)は、デジタル技術を活用した屋外広告のことで従来のポスター型OOH広告と異なり、動画や動的コンテンツの配信が可能で、ターゲットに応じた柔軟な運用ができます。

今、DOOHが成長している理由
コロナ後の外出増加により、DOOH広告の需要が急回復。特にインバウンドでの人流増加も手伝って、以下の点から再注目されています。
☝️データ活用の進化:位置情報やAI解析を活用し、高精度な広告配信が可能。
☝️柔軟な配信:時間帯、天候、イベントに応じたリアルタイム運用が可能。
☝️高い視認性:動画コンテンツは静止画よりも目を引きやすい。
DOOHの主な類型
☝️屋外ビジョン型(都市部の大型スクリーン)
☝️交通広告型(駅・バス停・空港などのデジタルサイネージ)
☝️店頭・施設内型(コンビニ・モール内のディスプレイ)
☝️モバイルDOOH(タクシー・バス・トラックの車載ディスプレイ)
最新のDOOHプラットフォームをご紹介
OCTAVE

OCTAVEは、美容サロンに設置されたタブレット型サイネージを活用した 「完全視聴課金型」 の広告メディアです。サロン来店者は、ヘアカタログや有名メディアのコンテンツを自由に閲覧でき、広告も自然な形で配信されます。この仕組みにより、美容や健康意識が高いユーザーへ効果的にアプローチできるのが特徴です。
OCTAVEの主な特徴
☝️視認率の高さ:美容サロン滞在中の 平均90分の可処分時間 を活用
☝️ターゲティング精度:AIカメラ判定 により性別・年齢を識別し、ターゲットに応じた広告配信が可能
☝️購買促進:動画広告を視聴後、商品サンプリング や 近隣店舗への誘導 など、購買行動につなげる仕組み
このようにOCTAVEは、広告の認知向上だけでなく、実際の購買促進までを視野に入れた広告プラットフォームなのです。
OCTAVEの設置状況
2025年1月時点で、全国約2,000店舗にタブレット9,800台以上 が設置されており、今秋には10,000台を超える見込みです
エリア別の設置台数
地域 台数 割合
北海道・東北 1,222台 12.5%
関東 2,573台 26.2%
近畿 2,350台 23.9%
東海・中部 1,753台 17.7%
中国 440台 4.6%
四国 192台 2.0%
九州・沖縄 1,267台 13.1%
このように美容室の来店客に 広くリーチできる環境 が整っています。
OCTAVEのユーザー属性
性別
☝️女性:70%
☝️男性:30%
OCTAVEの視聴者層は F1・F2層(20~40代女性) を中心に、購買意欲や可処分所得の高いユーザーが多いのが特徴です。
広告メディアとしての強み
OCTAVEは、単なるデジタルサイネージ広告ではなく、消費者の購買行動を促進する仕組み を持っています。
☝️① 高い視認率とブランド認知向上
美容サロンの利用者は 施術中にタブレットを閲覧するため、広告の視認率が非常に高い です。
特に「スターティングAD」は、着席直後に表示される 1社独占 の広告メニューであり、確実な認知獲得が期待できます。
☝️② AIカメラによるターゲティング広告
AIカメラによって 性別・年齢 を判定し、最適な広告を配信できます。
プライバシーを考慮し、データはクラウドに送信せず、端末内で処理されています。
☝️③ 商品体験・購買行動につなげる仕組み
動画広告を視聴後、以下のアクションを促すことで 実際の購買行動へ結びつけます。
・商品サンプリング(クーポン・チラシ配布)
・商品体験(タッチ&トライ)(ドライヤーやシャンプーの試用)
・近隣店舗への誘導
特に 美容・健康関連商品のプロモーション に適したメディアとなっています。
ジーニーDOOH

AIを活用し、ユーザー行動データを基に最適化配信を実施。デジタル広告との統合運用も可能。
ジーニーDOOHは、デジタル屋外広告(DOOH: Digital Out Of Home)プラットフォームであり、効果的な広告運用を実現するための新しいアプローチを提供しています。このプラットフォームは、ターゲットに適したプランニングと、計測値を基にした効果検証を組み合わせることで、広告主に対してより効率的な広告運用を可能にしています。
主要な特徴
ジーニーDOOHの主な特徴としては、以下の三つが挙げられます。
☝️ターゲティングとエリア配信: 広告主の目的に応じて、ターゲティング配信とエリア配信を組み合わせたプランニングを提案します。
☝️デモグラフィック分析: ジーニーDOOHには、広告接触後の生活者の行動を可視化するためのWi-FiやGPSを活用したデモグラフィック分析機能が備わっています。これにより、Webや実店舗への送客効率を計測できます。
☝️大型ビジョンでのプロモーション力: 全国の主要都市や駅周辺にある大型ビルボードビジョンを中心に出稿が可能で、人流の多いエリアにおけるプロモーションを実施することで、ブランドイメージの向上につながります。
さらに、映像だけでなく音声訴求も可能なため、ターゲットユーザーへのブランド第一想起の促進を実現します。
効果的な広告運用
ジーニーDOOHは、従来の「なんとなく」で出稿されていたDOOHの運用に最適なPDCAサイクルを提供します。広告主は、詳細な計測レポートを通じて効果を明確に把握しながら、広告戦略を柔軟に調整することができます。加えて、同プラットフォームは最新のテクノロジーを駆使し、広告収益の最大化やブランド認知度の向上を目指すための様々な機能を搭載しています。
オンラインとの連携
ジーニーDOOHは、オンライン広告とオフライン広告の連携を強化する機能を追加することで、広告主がより効率的なブランディングを行う手助けをしています。例えば、DOOHに接触したユーザーに対するWebリターゲティング配信が可能になり、再接触の機会を増加させています。
このように、ジーニーDOOHは先進的な広告テクノロジーを活用することで、広告主に対して全面的なサポートを提供し、マーケティングの成功をより確実にするプラットフォームです。
ジーニーDOOHは、広告主に対してオンライン・オフラインを問わず一貫した広告配信を可能にする新しいアドプラットフォーム「Lumora™」との統合機能も持っています。この機能により、DOOHとWeb、コネクテッドTV(CTV)の広告を同時に配信し、効果を計測・分析することができます。
また、近年のデジタル広告における課題、特に個人情報の取り扱いに関する規制への対応やメディアの多様化に対する適切な戦略の構築をサポートするために、ジーニーDOOHは進化を続けています。ユーザーの生活内での多様なタッチポイントを強化することで、より効果的なブランド認知の最大化を図ります。
このように、ジーニーDOOHはマーケティングテクノロジーの最前線であり、広告主が直面する課題に対する解決策を提供し続けています。
DOOHの今後
☝️プログラマティックDOOHの拡大:リアルタイム入札(RTB)で広告運用がさらに柔軟に。
☝️AI・ビッグデータの活用:視聴者データを分析し、より最適な広告配信へ。
☝️AR・VRとの連携:インタラクティブな広告体験でエンゲージメント向上。
まとめ
以上、今回はコロナ収束後から急速に進化し続けている最新のDOOHについてご紹介いたしました。これまで述べたようにDOOHはデータドリブンな広告運用が可能になり、市場規模も拡大中です。今後ますます広告業界での重要性が高まっていくことでしょう。


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