TVerとは
すでに多くの皆さんはTVerのことは耳にしたことはあるでしょう。TVer(ティーバー)は、日本国内の主要テレビ局が共同で運営する広告付き無料動画配信サービスです。地上波放送後の番組を一定期間無料で視聴できることから、テレビ視聴の新たなスタイルとして多くのユーザーに利用されています。
TVerの魅力とは
幅広いコンテンツ
TVerは、民放5社が提供する多様なテレビコンテンツを配信しています。ユーザーは、人気のドラマ、バラエティ番組、ニュース、およびドキュメンタリーなど、さまざまなジャンルの番組を楽しむことができます。この広範なライブラリにより、視聴者は興味に応じた極めて多様な選択肢から好きなコンテンツを選べます。
見逃し配信の便利さ
TVerの最大の特徴は、放送後1週間以内であれば、見逃した番組を無料で視聴できる点です。これにより、忙しい生活の中でも好きな番組を逃すことなく楽しむことができます。2022年4月には大規模なリニューアルが行われ、視聴環境がさらに快適になり、使いやすさが向上しました。
魅力的な広告モデル
TVerの広告モデルも注目されています。広告は番組の冒頭、中間、最後に挿入され、通常のテレビ広告と同様の形式で流れるため、視聴者が抵抗感を感じにくい特徴があります。また、スキップできないため、広告の視聴率が高く設定されています。これは、広告主にとって非常に貴重な資産となります。
高いターゲティング精度
TVerでは、視聴者のデータ(年齢、性別、興味)を活用して、ターゲット層を絞り込むことができるため、広告の効果を最大化しています。これにより、広告主はより効率的にリーチできるため、関連性の高いコンテンツを視聴することができます。
安全性と安心
最後に、TVerは広告付きながらも完全に無料で、セキュリティにも配慮されているため、安定して安心して視聴できるプラットフォームです。ユーザーは、信頼性のあるコンテンツにアクセスしつつ、課金することなく楽しむことができます。
これらの特徴から、TVerはユーザーにとって非常に魅力的なサービスであり、広告主にとっても効果的な広告プラットフォームとしての地位を築いています。
TVerの主な視聴者
TVerの視聴者層は幅広いですが、特に20代から40代の働く世代に人気があります。テレビ離れが進む中で、スマートフォンやタブレットを利用して好きな時間に視聴できる点が強みとなっています。また、近年では高齢層の利用も増加しており、テレビを補完するメディアとしての地位を確立しています。
TVerのユーザーが伸びている背景
TVerの利用者数が増加している背景には、以下の要因が考えられます。
スマートデバイスの普及:スマートフォンやタブレットの普及により、場所を問わずに視聴できる環境が整いました。
テレビ離れの加速:特に若年層を中心に、地上波テレビをリアルタイムで視聴する機会が減少し、オンデマンド視聴への移行が進んでいます。
広告モデルの進化:広告付き無料視聴モデルが視聴者に受け入れられ、定額制動画配信サービスとの差別化が図られています。
コンテンツの充実:ドラマ、バラエティ、ニュースなど、多様なジャンルのコンテンツが提供されているため、幅広い層にアプローチ可能です。
CTV(コネクテッドTV)の普及:家庭の大画面テレビでTVerを視聴するユーザーが増え、テレビの延長としての利用が増加しています。

TVer広告とは
TVer広告は、TVerプラットフォーム内で配信される広告であり、視聴者の属性や興味関心に基づいたターゲティングが可能です。テレビCMと比較して、より細かいターゲティングができる点が特徴です。
TVer広告のターゲティングの種類
TVer広告では、以下のようなターゲティングが可能です。
・デモグラフィックターゲティング(年齢、性別、地域など)
・興味・関心ターゲティング(過去の視聴履歴に基づく)
・行動ターゲティング(ウェブ閲覧履歴や購買履歴を利用)
・位置情報ターゲティング(ACE技術を活用)
・ジャンル別ターゲティング
TVerでのジャンル別ターゲティングは、ユーザーの興味・関心に基づいて行われるため、広告展開時にはその精度が非常に重要です。特に、視聴履歴や選択したコンテンツに基づくターゲティングは、広告主にとって大きなメリットとなります
【デジタル・ガジェット】
デジタル関連の製品やサービスを扱う広告は、特定のデジタル機器のユーザーやテクノロジーに興味を持つ視聴者に狙いを定めることができます。このジャンルは特に男性を中心とした若年層に人気があります。
【自動車】
自動車関連の広告は、新車や中古車、また自動車関連サービスの宣伝に適し、車を所有または購入したいと考える視聴者にリーチします。特定のモデルやブランドに基づいてもターゲティングが可能です。
【ファッション】
ファッション関連の広告は、トレンドに敏感な層を対象とし、季節ごとのスタイルや特定のブランドを強調することができます。
【エンターテイメント】
映画や音楽、テレビ番組に関する広告は、エンターテイメントコンテンツに興味を持つ人々に対して強力なメッセージを送り、関連商品やイベントの宣伝効果を高めます。
【ビジネス・経済】
ビジネス関連情報やサービス、経済ニュースに特化した広告は、経済活動や投資に興味がある専門的な視聴者層を対象に設計されています。
【旅行・レジャー】
旅行やレジャー関連の広告は、観光、宿泊、交通手段などに関心のある視聴者に効果的にアプローチし、特定のキャンペーンやプロモーション情報を伝えられます。
【スポーツ】
スポーツ関連の広告は、特定のスポーツに興味を持つ視聴者をターゲットとして、スポーツ用品、イベントやチームに関連するプロモーションを行います。このジャンルは熱心なファン層へのアプローチに適しています。
【健康・美容】
健康や美容に関連する商品やサービスを対象とした広告は、特に健康志向の高い層や美容に興味がある層にフォーカスします。フィットネス、ダイエット製品、化粧品など、幅広い商品の広告が含まれます。
【教育】
教育関連の広告は、オンライン学習プラットフォームや資格取得、学習ツールなどを対象としており、学生や資格取得希望者をターゲットにします。教育の重要性が高まる中で、このジャンルの広告は非常に効果的です。

TVer広告の入稿規定
TVer広告の入稿には、フォーマットや動画尺、ファイルサイズなどの詳細な規定が設けられています。
・動画フォーマット:MP4、MOVなど
・解像度:1080p以上推奨
・尺:15秒、30秒など
・ファイルサイズ:最大50MB
| 項目 | ハイレート (SD/PC) | プレミアムレート (CTV) |
| CM尺 | 6秒~60秒の間で任意設定 (※1) | 6秒~60秒の間で任意設定 (※1) |
| ファイル形式 | MP4 (moov atom ; 先頭必須) (※2) | MP4 (moov atom ; 先頭必須) (※2) |
| ブランド (ftyp) | mp42 または M4V | mp42 または M4V |
| ビデオサイズ (pixel) | (W) 1280 × (H) 720 | (W) 1920 × (H) 1080 |
| 映像フォーマット | YUV420 | YUV420 |
| 映像アスペクト比 | 16:9 | 16:9 |
| 映像ビットレート | 1,500kbps ~ 2,100kbps | 2,500kbps ~ 4,000kbps |
| 映像ビットレート区分 | 可変 もしくは 固定 (固定推奨) | 可変 もしくは 固定 (固定推奨) |
| 映像コーデック / プロファイル | H.264 (MPEG4) | H.264 (MPEG4) |
| High Profile Level 3.1, 3.2 | High Profile Level 4, 4.1, 4.2 | |
| 映像フレームレート | 29.97fps | 29.97fps |
| 映像走査方式 | プログレッシブ | プログレッシブ |
| 映像参照フレーム数 | 4 以下 | 4 以下 |
| 連続Bフレーム数 | 3 以下 | 3 以下 |
| 連続タイムコード不連続数 | 10 以下 | 10 以下 |
| 音声タイプ | ステレオ (モノラルは疑似ステレオ) | ステレオ (モノラルは疑似ステレオ) |
| 音声コーデック | AAC-LC | AAC-LC |
| 音声ビットレート | 64kbps または 128kbps または 192kbps | 64kbps または 128kbps または 192kbps |
| (192kbps推奨) | (192kbps推奨) | |
| 音声サンプリング周波数 | 44.1kHz または 48kHz | 44.1kHz または 48kHz |
| (48kHzを推奨) | (48kHzを推奨) | |
| 音声ピーク値 | -3dBFS 以下 (民放連技術規準T-032準拠) | -3dBFS 以下 (民放連技術規準T-032準拠) |
| 音声平均ラウドネス値 | ターゲットラウドネス値 -24.0LKFS ±1dB | ターゲットラウドネス値 -24.0LKFS ±1dB |
| (但し、-28.0LKFS〜-25.0LKFSの素材も受け入れ可能) | (但し、-28.0LKFS〜-25.0LKFSの素材も受け入れ可能) | |
| 音声タイムコード不連続数 | 0 | 0 |
| 総ファイルサイズ | 12MB以内 | 18MB以内 |
| (15秒素材:6MB推奨) | (15秒素材:9MB推奨) |
TVer広告の配信設定
広告主は、配信するターゲット層や広告枠の選定、配信頻度などを細かく設定できます。
・曜日・時間指定:特定の時間帯にのみ配信
・ターゲット別配信:視聴履歴に基づくターゲティング
・デバイス別配信:スマートフォン、PC、CTVごとの最適化
TVer広告のブランドリフト調査とは
TVer広告の効果を測定するために、ブランド認知度や購買意向の変化を分析するブランドリフト調査が行われています。
・認知度向上:広告接触後のブランド認知の変化を測定
・興味関心度の変化:広告視聴後の検索行動などを分析
・購買意向の変化:広告接触ユーザーの購買意向の増減
TVer広告のブランドリフト調査の実施手順について
ブランドリフト調査を実施するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、広告原稿量が一定以上であることが前提です。 通常、月間500万円以上の予算が推奨されています。
また、調査期間として2〜4週間程度が必要で、それに十分なサンプルデータを収集する必要があります。
さらに、調査の設計にはTVer側との事前の打ち合わせが必要です。
<調査の実施手順>

TVer広告の活用事例とヒント
TVer広告を効果的に活用するためには、ターゲット層の分析や適切なクリエイティブの作成が重要です。
成功事例1:
食品メーカーが地域ターゲティングを活用し、特定エリアでの購買率向上

某大手食品メーカーでは、新商品の即席スープを販売するあたり、DSPやクリッカブルのTVerを活用した地域ターゲティング広告を実施しました。 特に寒冷地での売上拡大を目指し、北海道・東北エリアの視聴者に向けて広告配信を展開。ターゲティング戦略として、以下の妥協を実施しました。
・天気連動型の広告配信:寒波が予測されるタイミングで、「冷えた体に温まるスープ」というクリエイティブを配信。
・エリアごとのカスタマイズ広告:北海道エリアでは「バター風味」、東北エリアでは「味噌仕立て」など、地域の味覚に合わせた商品訴求を行う広告を制作。
・スーパーとしたクーポン訴求:TVer広告内で、対象地域連携のスーパーで使えるデジタルクーポンを提供。
結果として、広告配信エリアでのスープ売上が上がる割合が35%増加し、スーパーでのクーポン利用率が15%を記録。TVerの地域ターゲティングを活用することで、視聴者の興味・関心を高め、購入行動につながった成功事例となりました。
成功事例2:
アパレルブランドがZ世代向けのターゲティングを行った事例、ECサイトの訪問数増加

ファッションブランドA社では、Z世代向けの新作しましたストリートファッションの認知拡大を目的に、TVer広告を活用。従来のテレビCMではリーチできなかった若年層に向けて、以下の戦略を展開。
Z世代が好むコンテンツへの配信:恋愛印象番組や人気バラエティ番組の視聴者を対象に設定し、「この冬、SNS映えするコーデ」のようなメッセージを訴えます。
・インタラクティブ広告の活用:TVerのクリック可能なCTAボタンを活用し、「今すぐチェック」ボタンを設置。
・ECサイトへの直接誘導:広告終了後、直接ECサイトの新作ページへ誘導し、限定クーポンを提供します。
これにより、広告経由のECサイト訪問数が1.8倍に増加し、新作商品の売上が前年比150%アップ。TVer広告を活用したZ世代向けマーケティングの成功事例となりました。
成功事例3:
自動車メーカーがCTV向け広告を実施し、ファミリー層への認知度向上

自動車メーカーB社は、新型ファミリーカーの認知度向上を目的に、TVerのCTV(コネクテッドTV)広告を活用しました。 特に、小さな子どもを持つ家庭にアプローチするため、以下の先端を展開します。
ファミリー向け番組の視聴者を対象:育児・生活情報番組や家族向けバラエティ番組の視聴者を対象に広告配信。
・TVerのスキップ不可広告を活用:「家族の安全と快適さを両立する新型SUV」をテーマに、ストーリー性のあるクリエイティブを制作。
・ショールーム予約へ誘導:広告終了後に「試乗予約はこちら」ボタンを設置し、オンライン試乗予約への導線を強化します。
結果として、広告を見た瞬間のショールーム予約率が従来比で2.5倍に増加
OTT市場とCTV市場の今後の展開
OTT(Over-The-Top)市場は世界的に拡大しており、TVerのような広告付き動画配信サービスもその一翼を担っています。特に、CTV(コネクテッドTV)の普及により、家庭の大画面でTVerを視聴するケースが増えており、これに伴いCTV向け広告市場も成長を続けています。

OTT市場の成長要因
・インターネット回線の高速化:5Gの普及により、高画質動画のストリーミングが容易に。
・消費者の視聴習慣の変化:オンデマンド視聴の需要が高まり、OTTサービスの利用増加。
・広告技術の進化:プログラマティック広告の導入で、ターゲティング精度が向上。
CTV市場の成長と広告展開
CTV市場の成長により、広告主はより高精度なターゲティングが可能になり、広告費の最適化が進んでいます。
・CTV広告のインタラクティブ化:視聴者が広告内で直接アクションを取れるように。
・視聴データの活用:家庭ごとの視聴データを基にした広告最適化が可能。
・プログラマティックCTV広告:自動化された広告配信による効率化。
まとめ
以上、今回は国内のOTT市場で特に拡大を続けるTVer広告についての特徴やターゲティングの種類、入稿規定や配信設定までをご説明いたしました。TVer広告は、ターゲティング精度の高さや視聴環境の変化に対応した広告手法として、広告主にとって魅力的な選択肢です。OTT市場とCTV高校の成長を踏まえながら、効果的な広告戦略を検討することが重要です。特に、CTV広告の発展により、テレビとデジタルの融合が進み、広告の可能性がさらに広がるでしょう。


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