【2024年版】ブランドリフト調査可能な運用広告と活用方法

ブランディング

はじめに


 運用型のインターネット広告には、アドネットワーク、DSP、SNSなど、多様な種類の広告が存在します。しかし、これらの広告を実施した後の効果を測定するための媒体ごとのブランドリフト調査サービスについては、意外と知られていません。ブランドリフト調査とは、広告がブランド認知度やブランド好感度に与える影響を測定する調査です。サーチリフト調査は、広告が検索行動に与える影響を測定します。今回は、広告主向けにブランドリフト調査およびサーチリフト調査を実施できる各広告の一覧とその実施条件をまとめ、調査結果の活用方法や実施後の事例、注意すべき点についても詳しく解説します。

ブランドリフト調査とは

 ブランドリフト調査は、広告が視聴者のブランド認知、ブランド好感度、購買意向などにどの程度影響を与えたかを測定する調査です。具体的には、広告接触前後のアンケートを通じて、広告がブランドに対する視聴者の認識や態度にどのような変化をもたらしたかを分析します。この調査は、広告キャンペーンの効果を定量的に評価し、広告戦略の改善に役立てるために非常に重要です。

ブランドリフト調査の主な目的は以下の通りです

ブランド認知の向上:広告が視聴者のブランド認知度をどの程度向上させたかを測定します。
ブランド好感度の向上:視聴者がブランドに対してどのように感じているか、好感度がどの程度変化したかを評価します。
購買意向の向上:視聴者が広告を見た後に、そのブランドの商品を購入しようと思う意向がどの程度高まったかを確認します。


 ブランドリフト調査は、広告主が広告投資のリターンを理解し、今後の広告キャンペーンを最適化するための貴重なデータを提供します。調査結果をもとに、広告クリエイティブの改善、ターゲティング戦略の見直し、メディアプランニングの再構築など、具体的なアクションを取ることが可能です。

サーチリフト調査とは

 サーチリフト調査は、広告が視聴者の検索行動にどのような影響を与えたかを測定する調査です。この調査は、広告が配信された後に、視聴者がどの程度ブランド関連のキーワードを検索したかを分析します。サーチリフト調査は、広告の効果を測定するための強力な手段であり、特にオンライン広告キャンペーンの評価において重要です。

サーチリフト調査の主な目的は以下の通りです

ブランド認知の向上:広告が視聴者のブランドに対する関心をどの程度喚起したかを確認します。
検索行動の変化:視聴者が広告を見た後にどのようなキーワードを検索するようになったかを分析します。
購入意向の向上:広告が視聴者の購買意向にどの程度影響を与えたかを測定します。

 サーチリフト調査は、広告主が広告投資の効果を理解し、検索エンジンマーケティング(SEM)戦略を最適化するためのデータを提供します。調査結果をもとに、広告クリエイティブの改善、キーワード戦略の見直し、ターゲティングの調整など、具体的なアクションを取ることが可能です。

調査可能なメニュー一覧および実施条件

以下は、ブランドリフトおよびサーチリフト調査が可能な広告メニューの一覧とその実施条件です。

※費用は目安となりますので、実施時に媒体社にご確認ください。

Facebook


実施条件: 無償付帯。BLS/SLSともにミニマムで目安¥5,000,000Gが推奨条件金額。条件金額と日予算を満たすことが必須。
実施期間: BLSはキャンペーン開始から14日以内、SLSはキャンペーン開始から30日以内。
設問数: BLSは最大5問。

Instagram


実施条件: 無償付帯。BLS/SLSともにミニマムで目安¥4,000,000Gが推奨条件金額。条件金額と日予算を満たすことが必須。
実施期間: BLSはキャンペーン開始から10日以内、SLSはキャンペーン開始から28日以内。
設問数: BLSは最大4問。

X


実施条件: 無償付帯。BLS/SLSともにミニマムで目安¥3,000,000Gが推奨条件金額。条件金額と日予算を満たすことが必須。
実施期間: BLSはキャンペーン開始から10日以内、SLSはキャンペーン開始から28日以内。
設問数: BLSは最大3問。

YouTube


実施条件: クライアントに業種担当が付いていることが必要。無償付帯。BLS/SLSともにミニマムで目安¥3,450,000Gが推奨条件金額。四半期ごとに条件金額が為替レートに基づいて更新。条件金額と日予算を満たすことが必須。
実施期間: BLSはキャンペーン開始から10日以内、SLSはキャンペーン開始から28日以内。
設問数: BLSは1~3問。

Tver

実施条件: 無償付帯。ブランドリフト調査は目安600万円(G)~、サーチリフト調査は目安860万円(G)~。配信規模がないとアンケート回答数が集まらないため。

YDA動画


ブランドリフト: マクロミル社の定型MP調査を使用。無償付帯。実施条件金額は目安¥6,700,000G以上。動画再生のみが目的で、出稿期間は1週間以上2週間以内、再生回数120万回以上。設問数は最大8問。
サーチリフト: 正式な調査はなし。DMSソリューションとしての調査。出稿金額の縛りなし。ただし、配信ボリュームが少ないと集計エラーの可能性。

UNIVERSE Ads


ブランドリフト: 無償付帯。静止画は目安100万円(G)推奨、動画は目安200万円(G)推奨。
サーチリフト: 無償付帯。出稿金額の条件なし。

SmartNews

実施条件: 無償付帯は目安715万円(G)以上。有償実施は目安42万円(G)。
調査詳細: 広告掲載終了日から約3~5営業日後、設問数は最大10問。

LINE広告

実施条件: BLSは有償付帯で目安122万円(N)。サーチリフトは実施不可。
調査詳細: 質問数は5問。調査期間は3~31日(7~10日を推奨)。

調査結果の活用方法


 ブランドリフト調査とサーチリフト調査の結果を活用することで、広告キャンペーンの効果を高めることができます。以下は、調査結果の具体的な活用方法です。

広告クリエイティブの改善


 調査結果を分析し、どの要素が視聴者のブランド認知や好感度に影響を与えたかを特定します。これにより、次回の広告クリエイティブをより効果的に改善することができます。例えば、特定のメッセージやビジュアルが視聴者に強い印象を与えた場合、それを次回の広告に積極的に取り入れることができます。

ターゲティング戦略の見直し


 調査結果を基に、ターゲットオーディエンスが広告にどのように反応したかを分析します。これにより、ターゲティング戦略を最適化し、より効果的に広告を配信することが可能になります。例えば、特定の年齢層や地域で広告の効果が高かった場合、その層に対する広告配信を強化することが考えられます。

メディアプランニングの再構築


 調査結果を活用して、どのメディアが最も効果的だったかを評価し、次回のメディアプランニングに反映させます。これにより、広告予算をより効果的に配分し、最大限の効果を引き出すことができます。例えば、特定のプラットフォームで広告効果が高かった場合、そのプラットフォームへの広告予算を増やすことが有効です。

活用事例

 A社は、ブランドリフト調査を活用して広告戦略を改善し、顕著な成果を上げました。A社は、新製品のローンチに際して、YouTubeを利用して大規模な広告キャンペーンを展開しました。ブランドリフト調査を実施した結果、視聴者のブランド認知度と好感度が大幅に向上したことが判明しました。具体的な活用事例として、以下のような取り組みを行いました。 

広告クリエイティブの改善

 調査結果から、特定のビジュアルとメッセージが視聴者に強い印象を与えたことが明らかになりました。そこで、A社は次回の広告キャンペーンにおいて、その要素を強化したクリエイティブを制作しました。また、視聴者が最も関心を持った製品の特徴やベネフィットを前面に出すことで、さらに広告効果を高めました。 

ターゲティング戦略の見直し

 ブランドリフト調査の結果、特定の年齢層や地域で広告の効果が特に高かったことがわかりました。A社はこれを受けて、次回の広告キャンペーンではそのターゲット層に向けた配信を強化しました。具体的には、20代から30代の都市部在住の視聴者に向けたカスタマイズ広告を配信し、ターゲティング精度を高めました。

メディアプランニングの再構築

 調査結果を基に、YouTube以外のメディアでも効果が期待できるプラットフォームを特定しました。A社は、FacebookやInstagramでも同様の広告を展開し、クロスメディア戦略を実施しました。これにより、複数の接点で視聴者と接触し、ブランド認知度と購買意向をさらに高めることができました。

調査において注意すべき点


 ブランドリフト調査やサーチリフト調査を実施する際には、いくつか注意すべき点があります。以下に、主なポイントを挙げます。

サンプルサイズの確保

 調査の精度を高めるためには、十分なサンプルサイズが必要です。配信規模が小さいと、アンケート回答数が不足し、統計的に有意な結果を得ることが難しくなります。適切なサンプルサイズを確保するために、配信ボリュームを事前に計算し、必要な予算を確保しましょう。

調査設計の慎重な検討

 調査設計は非常に重要です。設問数や質問内容、アンケートのタイミングなどを慎重に検討し、広告の目的に合った調査を設計しましょう。質問が多すぎると回答率が低下する可能性があるため、必要最低限の設問数に絞ることが望ましいです。

データの信頼性と一貫性の確保

 調査データの信頼性と一貫性を確保するために、データ収集方法や解析手法に注意を払いましょう。不適切なデータ収集や解析は、誤った結論を導き出す原因となります。信頼性の高い調査パートナーやツールを利用することが重要です。

調査結果の解釈と活用

 調査結果を適切に解釈し、具体的なアクションにつなげることが重要です。単なる数字やグラフを見て終わるのではなく、結果をどのように活用して広告戦略を改善するかを考えましょう。社内での結果共有やフィードバックの仕組みを整えることも大切です。

まとめ


 ブランドリフト調査とサーチリフト調査は、広告キャンペーンの効果を定量的に評価するための重要な手段です。これらの調査を活用することで、広告主は広告の効果をより深く理解し、次回の広告戦略を最適化することができます。今回ご紹介した広告メニューと実施条件を参考に、効果的な広告キャンペーンを実施し、ブランド認知度や購買意向の向上を目指しましょう。調査結果を基にしたクリエイティブ改善、ターゲティング戦略の見直し、メディアプランニングの再構築を通じて、広告効果を最大化することが可能です。

 調査において注意すべき点を押さえながら、信頼性の高いデータを収集し、効果的に活用することで、広告のROIを高めることができます。ブランドリフト調査とサーチリフト調査を積極的に活用し、より効果的な広告戦略を構築しましょう。

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