皆さんはアドベリについてどこまで知っていますか。アドベリ とはアドベリフィケーションの略で、主にインターネット広告によるアドフラウド(クリック詐欺など)の防止や、ビューアビリティ(広告の視認性)の確保、ブランドセーフティ(広告主にとって相応しくないサイトにへの広告掲載防止)をツールを使って実施していくことです。特にアドフラウドについては、2025年には全世界で5.5兆円もの被害額に及ぶとされており、この防止策はデジタル広告業界全体において喫緊の課題となっています。今回はこの日本国内でも徐々に浸透しつつあるこのアドベリについてご説明したいと思います。
日本国内でも進みつつあるアドベリ
アドフラウドによる2022年日本国内のアドフラウドの被害額は1,100億円を超えると推測され、国内では、JICDAQ(デジタル広告品質認証機構)が2021年の4月に設立されデジタル広告の品質確保に関する取り組みを認証して、公正な広告活動を支援。国内におけるデジタル広告市場の健全化に寄与を目指しています。
ちなみにJICDAQ(ジックダック)とは、インターネット広告市場の健全性を維持するための仕組みと環境を整えるために、JAA(公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会)、JAAA(一般社団法人 日本広告業協会)、JIAA(一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会)の広告関係3団体で設立されたデジタル広告における品質認証機構で、デジタル広告市場で年々問題となっているアドフラウドの防止や、ビューアビリティの確保、ブランドセーフティのため、厳しい認証基準を定め、インターネットユーザーにとって安全な広告をを届けるため、デジタル広告の品質向上に努めています。
このJICDAQでは品質確保に努めている広告会社や事業者に対しても、独自の認証を付与して社名を公開しており、2023年1月現在では、アドバタイザー111社、登録事業者164社、品質認証事業者132社にも増えており、デジタル広告の品質向上や健全化の浸透に着実に寄与しています。
アドフラウド の3つの犯人
1.ボット
悪質業者によって作成されたボットやプログラムが、インプレッションや不正クリックを発生させるアドフラウドです。これによって広告主はユーザーに広告が届けていないにもかかわらず無駄な広告費を支払されているのです。
2.インストールハイジャック
インストールハイジャックとは、ユーザーの端末にマルウェアを忍び込ませ、その後プログラムの発動により広告表示やクリック、インストールを自動で行うアドフラウドです。 発見の手がかりとして、CTIT(Click to Install Time:クリックからインストールまでの時間)が挙げられます。CTITが10秒未満のユーザーが多い場合、インストールハイジャックの被害に遭っている可能性が高いです。
3.クリック洪水
クリック洪水は、洪水のようにクリック数が急増するのが大きな特徴で、実際にはクリックがないにもかかわらず、クリックがあったように偽装するアドフラウドです。ボットによるクリックのほか、悪質なユーザーが報酬目当てに複数端末を用いてクリックすることもあります。
アドベリに対応している代表的な広告メディア

・Yahoo!
国内の代表的アドベリツールベンダーであるIASではYahoo! JAPANが提供するYahoo!広告 ディスプレイ広告(YDN)のアプリに掲載される広告においても「アドベリフィケーション指標」の計測を開始したことを発表しました。
アドベリツールベンダーであるIASがGoogleの広告管理システム「Google Campaign Manager(グーグルキャンペーンマネージャー)」向けに、広告の効果測定作業を大幅に効率化する自動タグ設定の提供を始めています。
アドベリツールベンダーであるIASが、Facebookニュースフィード広告およびモバイルアプリ版Facebook・Instagramのディスプレイ広告、動画広告におけるインプレッションとビューアビリティの測定サービスについて、MRC(Media Rating Council)による認定を受けたことを発表しました
米ツイッター社は、デジタル広告検証会社のIASとダブルベリファイと共に、広告主に対して広告の隣に表示されるコンテンツを分析するサービスを提供すると発表しました。
・Logicad
マーケティングテクノロジーのSMNは、Logicadにおける、インプレッション(広告表示)の透明性や安全性の向上を目的に、イIASが提供するPrebid(入札前判定)方式のソリューションと連携し、アドベリフィケーション(配信される広告が、広告主の意図・条件に沿ったサイトや場所に掲載されているかを検証する機能)に関する対策を強化しています。
・ScaleOut
Supership株式会社の広告主向けアドプラットフォームScaleOut DSPは、Integral Ad Science社(以下、IAS)の提供するアドベリフィケーションソリューションと新たに連携を開始しました。
・universe
アドベリツールベンダーであるIAS社のPre-bid機能を実装し、入札前にBrandSafetyの判定結果を参照することで、広告価値の毀損リスクの排除を実現。さらに、Viewability判定機能により、視認率を軸とした配信最適化も可能となっています。
IAS社(Integral Ad Science Japan 株式会社)について
Integral Ad Science (インテグラル アド サイエンス、IAS) は、IASは2009年に米国ニューヨークで創業、現在では13か国・18都市で事業を展開しており、世界トップレベルのソフトウェア企業とともにVista Equity Partnersのポートフォリオに名を連ねています。
また、IAS社は洗練されたテクノロジーで高品質な広告メディア環境の実現をサポートするアドベリフィケーションのグローバルリーダーとして知られ、2015年より日本国内においても広告主とパブリッシャーの広告予算を広告不正やブランド棄損のリスクから守ると同時に、インターネットユーザー認知獲得等において広告主のビジネス目標を達成するためのソリューションの提供に取り組み続けています。
以上、今回は日本国内でも急速に導入が進んでいるアドベリへの広告メディアの取り組みについて についてご説明いたしました。マーケティングに携わる方は最低限の知識としてしっかり押さえておきたいところです。


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